線を引く


世の中は、ゴールデンウイークでお休みモードですが、山村製靴店はいつものように営業しています。

さて、靴の木型がで出来上がると、その木型にデザインを描いていきます。
特に、クラシックなデザインの靴やシンプルな靴の場合は、一目では、違いがないように見えますが、ほんの少しラインどりを変えるだけで、ぐっと印象が変わります。それは、ある意味職人それぞれのアイデンティティをみせるものでもあり、その一本の線を引くことに非常に悩む時もあります。
ラインを描いてみては、正面から斜めからなど見る角度を変え、想像し、ラインを決めていきます。
迷いがない線、それが引けるようになるためゴールデンウイーク中もこつこつと頑張ります。

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比率


四月に入り、ようやく春らしくなってきましたがまだまだ寒さも感じます。
そんな中、靴を一足でも多く納めるべく連日、製作に励んでいます。

靴のオーダーをされる方の中で、極端に足のサイズが大きい方や小さい方は既製品ではなかなかあう物がなくご注文されることがあります。
そんな方の靴を作るとき、通常通りの靴の設計数値ではなく、小さい方を少し大きく、大きい方は少し小さくし設計します。
例えば、ミニカーは実際の車を縮小したものになっていますが、単に比率を小さくしたものではなく、ちゃんとバランスをとって小さくしています。
それは、人の目だけに見えるバランスなんだと思います。
自分も靴を作る際、ある程度は基本の設計方法で行いますが、最後は自分がいいと思えるバランスで作っていきます。そのいいと思えるバランスを見つけていくことは、毎回、悩み考え抜くこと、最後は感覚を研ぎ澄ますことだと思っています。
感覚、、これは、いつも磨いていないといけないもので、まさに、一日二日で身につくものではなく、、今の自分の感覚は、やっぱりお客様に磨いていただいたなぁと思います。
さぁ、今日もまた靴を作り、自分を磨きます。

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