里帰り

以前、お作りしました靴の修理をお預かりしています。
修理で戻ってくる靴は、いろんなことを教えてくれます。
例えば、靴底の減り方を見ると体重が足のどこの部分に強くかかっているか、甲革の皺の入り方は、足の収まりがどこに無理があり、どこに無駄な隙間があるかとか、内側の革の擦れ具合をみるとどこが強くあたっているかとか様々なことを。
やはり、長い時間履かれることによって仮靴ではわからないフィッティングの誤差がわかります。
それらの情報を元に次回の靴の修正や、素材の選択を考えます。
過去の自分の仕事に、今を振り返ったり、明日を考えたり、里帰りした靴は、本当に多くの刺激を与えてくれます

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