手で感じて


靴職人として、もっとも靴職人らしい作業でつり込みと呼ばれる作業があります。これは、木型に添わせながら革を引っ張っていき、革を曲げていきます。
当然、平面であった革を曲げていくので皺がでますが、その皺を表にでないように裏側でまとめていくようにつり込みます。
理屈ではわかっていても、やはり手が覚えていかないことにはうまくいきません。
それは、何度も何度も手を動かし、手に覚えさせ出来るようになっていきます。

よく仕事先から家に帰るまでの間に、自然と手が動いています。
やはり、頭で考えることも大事ですが、手を動かし感じて、感性を研ぎ澄ますことが、靴作りにおいても重要だと思います。

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